お酒にまつわる話

芋焼酎の六代目百合の蔵元、塩田酒造訪問記

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国定公園に指定された、鹿児島県の甑島(こしきじま)にある、塩田酒造。

芋焼酎の六代目百合は、この蔵でつくられています。

実は、だいぶ前に訪問したことがあります。
どこかにその時に書いたメモがあったよなぁ、と探していたんですが、ありました。

読み返してみると、訪問したのは今から13年も前!と判明。
実家に戻ってきて2年めの、2002年の8月後半でした。

当時は30代なかばの頃、メモ書きの内容がだいぶ青くさいし、とてもかたい印象。

しかし、なんとか実家を盛り立てるぞという意気込みが、自分のことながら感じられたのと、社長自らが話してくれた貴重な話もあるので、メモをそのままで記事にしておきたいと思います。

ですので、かたい文章や変な言い回しなどがあると思いますが、ひいき目に読んでもらえればと思います。

 

甑島に着くまでの話し

出発は8/26(月)。
前日、午前1時ころに寝てなかなか寝つけず、

何回も目が覚めた。
朝は事前の計画通りの時間に家を出て、電車に乗れた。

羽田空港は5年ぶりぐらいに来た。朝にもかかわらず

大勢の人がいたので、驚いた。
飛行機が離陸する時は、やはりワクワクするものだ。

鹿児島空港に着き、串木野新港までバスを利用。

1時間半ほどで着いた。

甑島(こしきじま)に行く人が結構いて、特に里村港で大勢降りた。

途中もしかしたら船酔いかも、と思うときがあったが、無事に到着。

フェリーから見た島は、かなり大きい印象を受けた。

港に着き、電話をし、塩田酒造におじゃまする。

外観はほとんど民家だったので、通り過ぎてしまうようだった(となりは小学校)。
自宅にすぐに案内されたので、少し緊張してしまった。

 

蔵の中を見学させてもらう

(塩田酒造の表玄関。石垣がとても立派です)

(石垣を横から見たところ。台風の通り道なので、とても分厚くしてありました)

 

社長がいらして名刺を交換。
よく日焼けした海の男、という印象。

背が高い。

東京でお父様が朝日新聞社に勤めていて、小学生のときに島に戻られたそう。

蔵の様子を写したビデオを見せてもらった。

1回に50kgのバケツ、20ケ=1t分のいもを仕込みに使う。

島のいもは丸くて大きい型で、鹿児島本土から足りない分のいもを買うこともあるそうだ(この買い付けたいもは、細かったり、形がバラバラだとか)。

仕込みの量は最大でも、無理して7tが出来るかどうかという規模。
実際に蔵を見せてもらって、本当に小さい蔵だと思った。

仕込みの時期は、近所の人たちや、社長の先輩、同級生らが手伝って大忙し。

芋と米、水(邪魔しない種類の水や、少し工夫した水?)のみで造られ、添加物は一切なし。
本当の手づくり、家内制手工業。

設備を修理していた配管工の人(先輩)によると、社長はパイプの種類や、配管の引き回し方、設備の材質(ステンレスで特殊な溶接をしている)など、非常にこだわっていて、ダメと思ったら徹夜してでもやり直すほどの情熱の持ち主。

というのも、ある一定のレベルの酒質に満足せず、毎年毎年、より良いものをつくりたい、お客様に喜んでもらいたい、との思いがあるから。

味わいは、島の人たちがふだんの食事中に飲んでおいしく、かといって東京とかの嗜好(しこう)に迎合するのでもなく、素朴でしかもレベルの高いもの。

社長自身、低温で貯蔵したものはきらいなので、雑味がなく骨のある味わい。

芋の洗い方、蔵内の水回りのそうじ、その他もろもろのことが積み重なって良いものができる。

 

社長の仕事に取り組む姿勢

タンクから原酒を少しとって飲ませていただいた。

口に含むとアルコール度数が高いためか、

甘みを感じて味にふくらみがあって、キリッとキレがよかった。

おいしかった!

社長の仕事に取り組む姿勢は、気負ってやるのではなく、肩の力が抜けていて、良い意味で自然体にやることをやっているようだ。

それがお酒にもやっぱり表れるのではないだろうか。

(蔵内にある貯蔵タンク)

 

社長宅で夕ご飯をいただく

夕方、自家用ボートで海に連れて行ってもらい、

海の心地よさを満喫できた。
風がとても心地よかった。海は広い!

(蔵の前には、きれいな砂浜が広がっていました。 近くに自家用のボートがとめてありました)

(ボートを運転中の社長の後ろ姿をパチリ。やはり海の男、操作はお手の物!)

(社長が所有するいけす前にて。とても澄んだ海です)

 

夕ごはんも用意していただき、なにかと申し訳ない気分だったが、きびなごのお刺身、煮付けがおいしくて、たくさんいただいてしまった。

遠く北海道からも訪問する人がいるとのこと。すごいパワーだ。

最近は、まず蔵に来てもらって話をしてから、取引をするかどうか決めているそうなので、わが家の場合は、非常にラッキーだった(父に感謝しなければ)。

 

東京では扱いが50店あり、そのうち30店が販売量が多い、つまりがんばっている酒屋。
日本橋高島屋がやっていて、一番取引量が多い(2002年当時の数字です)。

以上、訪問記でした。

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