もう4年前になりますが、NHK朝ドラで放映された「マッサン」の影響でウィスキーがいまだにブームのようです。
当店でも酒問屋さんに注文しても、なかなか入ってこないぐらい。
さて、今回はウィスキーに関する話題を。
スコッチウイスキーとアイリッシュウイスキーの違い二つ
マッサンで出てくるウィスキーは、スコットランドのスコッチウィスキー。
日本のウィスキーはスコッチウィスキーを参考にしています。
じつは、同じ英国地方でも、スコッチウィスキーに並ぶ有名なアイルランドのアイリッシュウィスキーがあります。
この2つのウィスキーの違いとして大きく3つあります。
《1つ目の違い》
麦芽を乾燥させる際、スコッチはピートという粘土を燃やしてスモーキーフレーバーをつけますが、アイリッシュはピートは使いません。
《2つ目の違い》
スコッチは2回の蒸留をおこなうのに対し、アイリッシュは3回の蒸留がおこなわれる。
よって、アイリッシュはスコッチよりもマイルドな味覚が特徴といわれています。

(ウイスキーの蒸留に使う、ポットスチル)
3つ目の大きな違いは何?
「ウィスキー」のスペルの違いです。
スコッチウィスキーのウィスキーのスペルは「Whisky」なのに対し、アイリッシュウィスキーのウィスキーのスペルは「Whiskey」と書きます。
つまりスコッチは「e」がないのに対し、アイリッシュは「e」がついています。
なぜでしょうか?
これは昔、アイリッシュウィスキーの製造者たちが「わがアイリッシュはスコッチウィスキーとは違う!」とスコッチとの違いを訴求するためにあえて「ウィスキー」の「キー」のスペルに「e」を入れたのがはじまりだといわれています。
日本のウィスキーはスコッチを参考にしているので「キー」の「e」のスペルがありません。
ウイスキー職人さんのこだわりがこんなところに表れているなんて、なんだか面白いです。