プロフィール

 

私がなかざわ酒店を継ぐまでのこと

ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

 

私は中澤創(なかざわはじめ)と申します。

練馬区田柄町にある三笠屋中沢酒店の二代目で、長男です。

このお店は、父が目黒区にある酒屋さんで番頭として勤め上げた後、独立して始めました。

お店をかまえてから、今年で約47年目になりました。

 

小さい頃の私は、おとなしく引っ込み思案な子供で、親の陰にかくれるほど。

友達が少なくて、外で遊ぶよりも、部屋でプラモデルとか作ったりとか本を読むのが好きな子でした。

約六年間、サラリーマンでしたが、四年目の夏に父が過労で倒れたんです。

翌年に妹が結婚することになっている時期とも重なっていました。

 

これらがきっかけとなり、酒屋を継ぐ決心を固めました。

実家に戻る前の修行時代

実家に戻るまえ、地酒専門の酒屋さんで2年間修行しました。

修行したのは、杉並区西荻窪の三ツ矢酒店さん。

二代目ですが、商売人としてはまったくの素人。

配達は小さい頃から手伝っていましたが、
それ以外は分からなかった。

すぐにできるだろうという、甘さもありました。

一から基本を学ぶ意味で、修行をすることに。

ここで社長と番頭の河野さんに出会いました。

社長はとにかく個性的で話好きで、自分の足で地酒を集める努力をし、夢を実現した人です。

また番頭の河野さんは、とにかく熱い人でした。

仕事への熱さ、埼玉県にある蔵元、神亀酒造の造る純米酒への熱い愛情は、日本で一番ではないでしょうか。

惚れ込んで実際に何年間か蔵で働いていたこともあるとか。

お酒に対して、こんなにも愛情を持っている人に会ったのは初めてでした。

 

純米酒が好きになったきっかけ

修行時代に足繁く通っていた食堂での体験が、私を純米酒好きに変えました。

取引先なので、良く配達に来ていて、夜には、ほぼ毎晩通うほどの常連さんに。

寒さが厳しい冬場、仕事を終えてごはんを食べにこのお店へ。

そこで注文した神亀純米酒をお燗にしたときの信じられないうまさ。

これはもう、忘れることが出来ません。

疲れて冷えた体にしみ入り、生きてて良かった、と思えるくらいにうまかったです。

それ以降、日本酒と言えば神亀純米酒を頼むのが定番に。

酒屋が実は大キライでした

実は、実家にもどり継ぐことにするまで、酒屋がきらいでした。

 

小さい頃は、父をとても尊敬していて酒屋をやりたいなと思っていましたが、ことあるごとに「二代目だから」と言われるのがうるさく感じ出したの小学生後半から。

それ以降、ほんとは酒屋を継ぎたくありませんでした。

 

毛嫌いするようになっていた父、良い思い出もあります。

私が高校に上がるまで、酒屋はとても忙しい商売。

小さい頃の父は、忙しいけれどとてもいきいきしていました。

 

頼れて安心感の持てる、自慢の父。

たまに「一緒に配達に行くか?」と言われると、とてもうれしかった。

配達先でのお客さんの笑顔、「助かるわ」の言葉。

はつらつとしてお客様と話をしている父の姿から、お役に立っている喜びが感じられました。

再びお酒のある楽しさを知る

大人になって以降、お酒の楽しさと喜びを知る経験をし、色々な人との出会いがありました。

 

思い出すだけでも、
1父と母の働く姿。
母は、声が大きくほがらかで、人の話を良く聞いてあげる。
共感して声をかけてあげる人。

小さい頃、夕方に買い物に出かけた母の声が商店街中に響いていたのが、印象的です。

今も声が大きいのは変わらずです。

 

2会社員時代の寮生活
会社員時代、二年半ほど社員寮で暮らしました。

ここで青森県出身の同期、島田君に出会います。

彼はとにかく日本酒好きで、一人で酔うために飲むこともあるけど、基本は仲間と飲みながら楽しむ人でした。

つまみを買ってきて、何気ない会話をする時間が、安心感や一体感があって大好きでした。

気のおけない仲間とのほっとする感じが最高で、コミュニケーションが弾んでほんとに楽しかったのを思い出します。

 

青森県の名産品、いちご煮を食べさせてくれた時の驚きは忘れられません。

ほんとにうまくて感動しました。

 

3ワインスクールの校長との出会い
ワインの資格を取った後、さらに学ぼうと思い入学したワインスクール。

ここで校長の藤見先生との出会いがありました。

ほんとに好きとはこういうことか、と思い知り、驚きと尊敬のまなざしでいつも授業を受けていました。

知識と経験の豊富さ、情熱と愛情の深さが半端ではありません。

未だに超えられない、ワインの師の一人です。

 

4西オーストラリアワイナリー研修旅行
ワインスクールに通い出して3年ほどしてから、春先に参加した、西オーストラリアへのワイナリー訪問研修旅行。

ここで、好奇心旺盛で活動的な仲間と出会いました。

また実際にワインを造っている人達に出会い、畑などもこの目で確かめて感動したのを思い出します。

やはり見ることで感じたり、経験することは大きいです。

 

5ワイン会への参加とそこでの出会い
結婚前、定期的にあるワイン会に参加していました。

ここではワインを楽しみ、愛している人達に出会えました。

実際に色々と飲んで、この年の出来はどうとか語れる、心底ワインが好きな方達。

また主催者の半端ないワインに対する愛情。

好きだから色々知りたい、飲みたい、みんなとおいしいものを楽しみたい、そういうことを体験しました。

 

6アメリカオレゴン州のワイナリー訪問
また結婚する何年か前、幸運にもお酒仲間とアメリカはオレゴン州のワイナリー訪問に同行出来ました。

自分たちでレンタカーを借り、ワイナリーを巡る旅。

ブドウが育つ環境、愛情を持って育てる人達、共に大切だと改めて感じる旅となりました。

実際に現地でその土地の料理と共に楽しむワインは最高です。

お酒は食事とともに、仲間と楽しく、を実感しました。

最近取り組んでいること

最近取り組んでいることは、お酒を仕入れる時は必ず自分で味を確かめること、日本酒やワインの造り手さんに会う、ワインアドバイザーと利き酒師の取得などです。

お酒はやはり自分の舌で味わい、確かめなければお客さんにオススメ出来ません。

また愛着や興味がわかず、それがお客さんにもほんとに伝わります。

 

日本酒の蔵元には、現在まで、数は少ないですが8つほどお邪魔しています。

実際に造る現場を見ることは、とても興奮するうれしい体験です。

 

そこで自分は手を動かして何か造るのが好きだな、ということも改めて分かりました。

さらにお酒に愛着がわきます。

 

お酒の資格をとる経緯

 

ワインの資格は、ワインアドバイザーを2000.9.19 に日本ソムリエ協会より認定されました。

利き酒師は昨年、2012.9に取得。

日本酒のタイプを知り、相性の良いお料理、どのように進めるか?などを学びました。

ワインの資格を取るのは、足掛け約三年かかりました。

きっかけはちょうどそのころワインブームがあって、父からも取れば?と進められ軽い気持ちで。

 

試験は夏場の8月なので、それまでの試験勉強がほんとにきつかったです。

暑い部屋で何度も覚えることを書いては書いて、を繰り返していやになりそうでした。

結果は、一次試験は約90%の正解率。

しかしテイスティングは65%でギリギリだったので、なんとか合格した感じです。

その時はほんとにほっとしました。

 

楽しさを覚えたのは、資格取得後に通ったワインスクール。

歴史やワインの造り方など、面白く興味深い内容、知れば知るほど奥深い。

スクール主催のイベントに参加したり、長野県のワイナリーへ訪問したり。

お酒は生活に楽しさと喜びを与えます

今後の展望として、地元に密着した商売をしていきたいです。

お酒をきっかけにして、楽しさや喜びや便利さを提供できればと。

 

お酒は飲まない方にとってはなくてもよいので、生活必需品ではありませんが、ないと味気ないのは確かです。

仲間が集まる席での乾杯、冠婚葬祭でのお酒、仕事が終わってひと風呂浴びたあとの一杯。

 

地域に貢献、例えば、すばやくご自宅にお酒を無料で配達すること。

年末年始の町内会のお手伝い、夏場のお祭りで生ビールを提供する。

 

またお花見の時期や春先に外でバーベキューを楽しみたい人達に、ビールサーバーを貸し出したり。

 

将来の夢など

将来の夢は、自分であるいはお酒の好きな仲間と共に、日本酒造りやワイン造りをしたいです。

畑を借り、自分たちでぶどうやお米を育て、造りもする。

出来上がったらみんなで楽しむ。

大きな夢ですが、何らかの形で実現したいです。

 

お店は素朴な外国の古民家のような構えで、気軽に立ち寄れるお店に。

イメージとしては軒先があり、大きくなくても庭を眺めながら日本酒やワインを楽しめる。

店内は温度や明るさを管理してあり、お好みを見つけてもらえるよう、試飲をしてもらいながら気軽に話が出来る雰囲気のあるお店。

きっちりとお酒を保管出来る設備が整った倉庫がある。

 

贈り物もここで贈りたい、といってもらえるような包装とか面白い組み合わせをご提供して、楽しんで選んでいるお客様たち。

 

お酒を提供することで、生活にうるおいを与えたり、お役に立つことができれば、とてもうれしいです。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

なかざわ酒店
中澤創

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