お酒にまつわる話

お燗に向く日本酒のタイプ二つと向かないタイプ二つ

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お客様の疑問、お燗に向く向かないって何か基準あるの?

先日の夕方、いつも来てくださるお客様がご来店。

「前これを買ったから、今日はこれにするかな」と黄桜をご購入。

お金をいただくとき、「今ごろはどんな感じで飲むんですか?」と聞いてみたら、「まぁ、お燗だね」とのこと。

そのあと、「そうだ、お燗に向く向かないって、何か基準はあるのかなぁ?」と質問いただき、また「前にさ、香りが良い日本酒をお燗にしたら、なんか変な感じになっておいしくなかったんだよね」と話してくれました。

そのときは、「お米をよくみがいてつくった香りの良いお酒、例えば吟醸酒などは温めるとおいしくないものが多いですよ」とお答えしました。

 

今回は、「お燗に向く酒、向かない酒」について知りたい方も多いのではないか?と思い、記事にまとめてみます。

飲む人の好みや体調などでも味わいが変わりますので、むずかしく考えず、楽しく飲んでくれれば、と思います。

※知識ゼロからの日本酒入門(尾瀬あきら著)、お燗酒特集サイト((株)大星岡村)、菊正宗の日本酒通信講座テキストなどを参考にしました。

 

お燗に向くお酒のタイプ二つ

個人的には、お燗にしていちばんおいしいと思う酒、それは熟成した純米酒。

寒い日に、例えばぶり大根などをつまみにお酒を飲めば、体も心も温まり、たまらなく幸せ!

その1:純米酒のタイプ

純米酒はぬる燗がおいしいです。
コクがあり、うまみたっぷりのタイプで、お米と水だけでつくったお酒。
40~45℃のぬる燗にすれば、ふんわりとお酒が口の中に広がります。

酒ビンの表あるいは裏ラベルに、「山廃(やまはい)」、「生もと(きもと)」、純米酒と表示されたものはお燗向き、と覚えておくとラクです。

山廃の表示があるラベルの見本

生もとの表示があるラベル見本

純米酒は、原材料に米、米麹(こめこうじ)と表示があります。

その2:本醸造、普通酒のタイプ

つぎに、熱めのお燗がおいしいのは、キリッと味わいがしまったいわゆる辛口タイプのお酒。
「本醸造」、「普通酒」、とラベルに表示されたものが、熱燗(45℃以上)向けです。

本醸造は、原材料に米、米麹、醸造アルコールの表示があります。

 

普通酒は、原材料に米、米麹、醸造アルコール、糖類、(酸味料)の表示があります。

お燗に向かないお酒のタイプ二つ

その1:吟醸酒タイプ

華やかな香りの吟醸酒タイプのお酒は向きません。
「純米吟醸酒」、「吟醸酒」、「大吟醸酒」、などと表示されています。
このタイプは、温めるとお酒の命ともいえる花のような香り、くだもののような香りが飛んでしまいます。

純米吟醸ラベルの見本

 

純米大吟醸ラベルの見本

ややこしくなりますが、味吟醸というタイプは、ほんの少し温めておいしくなるものも存在します。そのときの温度は、40℃までが良いでしょう。

その2:生酒タイプのお酒

また生酒タイプも向きません。
できたての荒々しさや、新鮮さを味わうのが命なので、冷やして飲むのが定番。
とはいえ、しっかりしたつくりのお酒なら、生酒タイプでお燗にしてもおいしくなるものがあるのも事実。

生酒ラベルの見本

どんなタイプでも、まずはひや(常温で、15から20°℃くらい)でためし、その後にお燗で楽しむ、という流れを覚えておくと良いかも。
個性豊かなタイプがいろいろあるのが日本酒、そこがまた楽しいのです。

あなた好みのおいしくなる温度、ぜひ探してみてください。

 

最後にポイントをまとめます。
◎お燗に向くお酒、向かないお酒とは?

コクと酸味があるお酒、純米酒などが向いています。

さらっとした味わいの吟醸酒などは冷やして飲むほうがおいしく、原則として高価なお酒は冷やして飲むと覚えておけばオーケー。

日本酒のラベルに飲み方が書いてあることが多いので、気を付けて見るとよいでしょう。

追記。
冠婚葬祭(かんこんそうさい)などの儀式では燗はせず、「ひや」を用います。

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