最近では少なくなりましたが、お祭りでは必ずと言って良いほど、お酒を詰所に持っていく習慣があります。
たいていは日本酒を二本結わきにしたものを持っていくのですが、少し気合が入った人は三本結わきにしたものを注文されます。
今回はその、日本酒の三本結わきをご紹介します。
なお、この三本結わき、家を新築した際の建前(たてまえ)、あるいは上棟式(じょうとうしき)でも贈ることができます。
日本酒の三本結わき
1.まずはお酒を三本用意して、下の写真のように並べます。
2.最初に下側をビニールひもで結びます。
3.次にお酒の上側にひもをかけます。
4.三本のお酒にひもをかけて、一箇所で止めます。
5.その後、長めのひもを写真のようにからませて、最後に4.で止めたところで再度ひもを止めます。
6.そして、正面にのしを付けます。
(のしは、お祭りの時は「お祝い」としてつけます。建前の時は「祝上棟」、地鎮祭の時は、「奉献」となります。)
三本結わき、これで完成です。
実は、酒屋の修行時代は良く作っていたのですが、すっかり作り方を忘れていました。
そこで先輩である父に、はずかしいけれど素直に聞いてみました。
最初は何だ?という顔をしていましたが、「おぅ、珍しいね」とうれしそうに教えてくれました。
やはり酒屋の先輩、さすがです。
と話がずれましたが、何かの機会がある時には、このような贈答品もあることを思い出していただけたらと思います。