新年度もはじまり、会社では新人さんの歓迎会がたくさんある時期だと思います。
私も会社員のころは、新人研修のときや所属する部署が決まって配属され、先輩たちからお酒をたんまりと飲まされ?つぶれた経験があります。
さて特別なときに飲みたいのが、日本酒ならば大吟醸。
ワインなら、年代物の有名な銘柄のもの。
そして、シャンパン、ではないでしょうか。
きらびやかな泡と香り、場を盛り上げるのには最高なお酒ですね。
歴史的に有名なシャンパンは?

出典:ウィキペディア
今から99年前、1916年の第一次世界大戦中、ロシア皇帝ニコライ2世は、フィンランドに駐留する我がロシア軍兵士たちのためにシャンパン、ワイン、コニャックなど1万本を積載した船を出航させました。
ところが同年11月3日、スウェーデン沖を航海途中、この船はドイツの潜水艦Uボートの攻撃を受け、海底64mに酒もろとも沈んでしまいます。
じつはこの船が沈んだ海底64mという深さは、酒を劣化させる原因となる「光」を遮り、シャンパンの保存にもっとも適した「水温」を維持し、シャンパンボトルの中のガス圧と同じ水圧という「光」「水温」「水圧」の偶然の環境を持ち合わせていました。
そして72年後の1998年に船といっしょに酒1万本が海底から引き上げられることになりました。
72年の間に、同じく積載されていたワインやコニャックなどのアルコール類はすべて品質が劣化していましたが、このシャンパンだけは非常にすばらしいコンディションのまま時を過ごし、抜栓したときには完璧な品質であることを、多くのソムリエやワイン評論家が絶賛しました。
さて、問題。
この伝説で一躍世界的に有名になったシャンパンの銘柄を以下から当てて下さい。
①ピエール・カロ
②ジャック・セロス
③ゴッセ・セレブリス
④フランソワーズ・ベデル
⑤ルイ・ロレデール
⑥エイドシック・モノポール
⑦ドン・ペリニヨン

出典:ウィキペディア
正解は、、、
⑥エイドシック・モノポール
世界的なワイン評論家のクロード・マラティエ氏は、72年ぶりに引き揚げた直後の試飲で、このシャンパンをこう表現しました。
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驚くべき事に、このエドシック・モノポールには、まだ若々しい果実味(カリンやアプリコットのような香)と、バブルも存在しています。
古酒の場合、開栓後に数分で劣化するということも珍しくありませんが、このシャンパンには、そのような短命さは見当たりません。
今後、再び地上で数年間保存したとしても全く問題ないでしょう。
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このニュースは世界中で話題となり、このエドシック・モノポールのストーリーはひとつの伝説となりました。
詳しいお話は、ブランドのサイトをご覧ください。
→エドシック・モノポール
今回は、シャンパンの話題でした。
(写真は、Wikipedia、足成から引用しました)